スイス(チューリッヒ)~2日目~
7:30、起きる。準備をして出発。滞在時間が5時間だったホステルは後にも先にもここだけだった。とてもいい天気だ。日差しの温もりと朝の涼しさが丁度いい。前日にスーパーで買っておいたリンゴを食べながらバス停に向かう。今日は「チューリッヒカード」を購入し、観光地をまわる。
説明しよう!
チューリッヒカードとは、バス、電車、トラム(1)などの公共交通機関が乗り放題かつ
チューリッヒの美術館や博物館の入場料が無料(または割引)になるというカードなのである。 スイスは物価が高いため入場料も高くつく。2~3カ所まわると元が取れるため購入をおすすめする。 ビジターセンターなどに行かずとも、バス停などの券売機で買えるところもいい。
値段や無料になる施設、買い方などは他のブログなどを参考にしてもらいたい。
ホステルの最寄りのバス停に券売機があったので、チューリッヒカードを購入した。
さて、どこから回ろうか。 時刻は8a.m。博物館、美術館は開いてないので、まず「リンデンホフの丘」へ向かうことにした。
どの駅かは覚えておらず申し訳ないが、運よく「リンデンホフの丘」の最寄り駅に
スイス鉄道「SBB」のマークが見えたので、中に入る。
今日のうちに、明日から使う「スイストラベルパス」を購入しておきたかったのだ。
スイストラベルパスとは、チューリッヒパスのスイス国内版と考えてもらいたい。
私はこの後リヒテンシュタイン、サンモリッツ、ツェルマット、ベルン、
チューリッヒ、ウィーン(オーストリア)と回る予定なので、3日分のパスを購入予定だった。
中では既に4組が受付に並んでいた。20分ほど経ってようやく自分の番が回ってきた。
「こんにちは。スイストラベルパスを三日分ください。」
「わかりました。今日から有効にしますか?」
「明日から有効にしてください。」
「オーケー!」
チケットを受け取る。
「ありがとうございます。」
「良い一日を!」
私は料理を出された時の「Enjoy!」や、こういう場合の「Have a good day!」
と言う外国の文化が大好きだ。日本でも流行ればいいのに。2度見してしまうほど美人のお姉さんから無事パスをゲットしたところで、再びリンデンホフの丘に向かう。
10分程歩くと丘についた。
なかなか綺麗だ。水面がきらきらと輝いていた。朝早くだったのだが、結構観光客がいた。
次に「リートベルグ博物館」へ向かった。森の中にひっそりと佇む博物館だった。
私が訪れたときはヒマラヤ展が開かれており、たくさんのガネーシャがいた。
本館で案内のお姉さんにマップを渡され、大まかな展示物の紹介を受けた。
「中庭の向こうの別館でエジプト展をやっているので、ぜひ見に行ってください!」
「いいですね。後で行ってみます。」
と言われたので本館をまわった後、別館を探してみたが見つからなかった。エジプト展、見たかったが時間も限られているししょうがない。スフィンクスに後ろ髪を引かれながら博物館をあとにした。
次に向かったのが「チューリッヒ美術館」。なんでもロダンの「地獄の門」があるらしい。普段、美術品や芸術にあまり興味をひかれないが、有名な作品は一度見たくなる。
ミーハーなのだ。
美術館の入り口にそれはあった。考える人もきちんといた。これを彫る技術に感心させられた。目的は達成した。入場するか迷う。なぜなら入場料が無料ではなく、33%割引だからである。しかし、せっかくなので入ることにした。受付には白髪のおばあさんが座っていて、本を読んでいた。
「すみません、このカードって使えますか?」
「はい、でも今日は無料開放の日なので入場料は要りませんよ。そのバックパックだけロッカーに預けてください。」
ラッキーだった。ロッカーに預けようとしたところ、スイスフラン硬貨が必要だった。
受付のおばあさんに硬貨を貸してもらい(2)荷物を預けた。現代芸術から宗教画、ゴッホの作品まで様々な展示物があり、見ごたえがあった。 建物の内装もスタイリッシュで清潔感があった。
大体12時。結構前から空腹を感じていたため昼飯に向かう。オーバー湖の見える道路沿いに、その店はあった。「Sternen Grill」というスイス料理店だ。というかブルスト(ソーセージ)店だ。「チューリッヒ ご飯 安い」で調べてヒットした店である。
さすが人気店の昼時、外のテラス席は既に埋まっており、店内も立食用のテーブルが数席空いているのみだった。看板にメニューが書いてある。なになに、一番安いブルストが7.5CHF(スイスフラン)でその次が8.5CHF、ブログでおすすめされてたカリーブルストが9.5CHFか、、
1CHFは約108円である。
ランチ、ディナーが2000~3000円するスイスにしては安い方らしい。とりあえずこの店にはまた来るだろうし、ソーセージ本来の味を楽しもうとメニューで1番上のおすすめされていそうな8.5CHFのブルストを注文した。注文後、その場で焼き立てのぶっといソーセージが紙にくるんで渡された。 パン1つとマスタードはセルフサービスだ。
立ち食いスペースに陣取り、いざ実食。歯を立てるとパリッとした食感の後、ぶるんとした肉肉しさを感じた。噛むと同時に肉汁をじんわり味わう。 うまい。いわゆる市販で買ったソーセージのようなしょっぱさはない。ほんのりとした塩気と肉の味、少しハーブ系の香りもする。 パンは固いが食べ応えがあって良しとしよう。マスタードをつけて食べてみる。ブルストの味にピリッとしたアクセントが効いていい感じだ。
ーあぁ、ビール飲みたい
次回はテイクアウトして、スーパーで買ったビールと共に頂こう。
そう決心して店を後にした。
いつもなら写真を撮っているはずだが、今回はなぜか遠目からの写真しか撮っていなかった。
次に向かったのが「フラウミュンスター」という教会。
なぜかグロス、フラウ両方とも内部の写真がない。
撮影禁止だったのか、入場できなかったのかは覚えていないが今更どうしようもない。
次に向かったのは「聖ペーター教会」だ。
なんとこちらは逆に内部しか撮影していなかった。やれやれ。
朝から立ちっぱなしで疲れていたので、教会内で少し休憩した。 教会内は誰もおらず、とても静かだった。 日本は今20時くらいか。夕飯何食ってんのかななどと考えているとふと隣が気になった。 中央に机と椅子が並べられ、机上にはラップトップやノート、軽食などが置いてある。会議か何かをしていたのだろうか。教会で?真相はわからなかったが、5分程休憩して教会から出た。
次に向かったのが「スイス国立博物館」だ。私が訪れたときちょうど「アルプスの少女ハイジ」展が開かれておりテンションが上がった。 家族がテレビでハイジを見ていたことを思い出したので、写真を送ろうと撮っていると
「すみません、著作権の問題があるので写真を撮らないでください。」
と職員のおばあさんに注意された。撮影禁止のマークがなかったので、てっきり撮影可能だと思っていたが申し訳ない。カメラにキャップをして、原画などを楽しんだ。
他にはスイスの歴史がわかるような展示や武器などがあった。
1~2時間程楽しんで、次は「べイヤー時計博物館」へ向かった。スイスといえば時計らしい。友人もスイスで時計を購入したと言っていた。中に入るとただの高級時計店だった。ショーウィンドウに高級そうな時計が光っている。入るとこ間違えたかな。 試しにチューリッヒカードを見せてみた。
「すみません、このカードで博物館に入ることはできますか?」
「はい。階段を下って、カードを見せてください。」
どうやら博物館は地下にあるらしい。スーツが似合っているおじさんスタッフにお礼を言って、階段を下る。 地下に行き、リュックをロッカーに預けた後、カードを見せ入場した。時計が時を刻む音があちこちからする。そんなに広くはないが、様々な種類の時計が展示してあった。日時計や水時計、油時計という初めて見るものもあり面白い。
精巧な造りで感心した。将来、稼いだお金で自分の好きな時計を買おうと思った。
この日最後に向かったのは「ユトリベルク山」だ。
電車に乗ってユトリベルグ駅まで行き、そこから徒歩で展望台を目指す。ユトリベルグ駅に着くと3組程しか利用客はいなかった。夕方だったせいもあり、西日に照らされた駅に寂しさを覚えた。展望台に向かう道中、トレイルをマウンテンバイクで爆走している集団がいた。他にも普通に自転車で登山している人や、ランニングをしている人がおり思ったより人が多かった。展望台につくとさらに人が増えた。皆思い思いに写真を撮っている。
今日まわった街並みを楽しんで、展望台を後にした。
注釈*
- トラム: 日本でいう路面電車のこと。ヨーロッパでは移動手段として多く使われる。改札がないので、駅員さんが切符の抜き打ちチェックに来ることがある。切符を買った後、日付刻印が必要な場合があるので、きちんと調べてから利用してほしい。
- 硬貨を貸してもらう: ヨーロッパではクレジットカードで済む国が多く、私はほとんど現地通貨に両替しない。このように美術館や博物館のロッカーではデポジット制(後から返金される)の場合が多いが、現地通貨を持っていなくとも受付に言えば貸してくれるので心配はいらない。
今回泊まったホステルは
トイレ、シャワー共に十分な数ありました。ロッカーもあります。
全体的に清潔です。しかし、私の泊まった部屋だけかもしれませんが
通りに面しており、バーがあるため結構うるさかったです。